2008-08-24
みけが未踏ユースに採択されました
公募結果の "音楽的表現における技術的問題を解決するエキスパートシステムの開発" です。頑張ります。
- http://miskyworks.net/mequencer :: みけのページらしきもの
P.S. 記述言語に D を選んだプロジェクトは未踏でも初かもしれないですね。これを機にまた D が盛り上がるといいなーなんて淡い幻想を抱きつつ。個人的には id:itouh2 さんが D で書き上げたブツを納品された時点でドッカンドッカンきてます。
2008-07-12
forest interlude - mst mix - (mp3)
作曲 | |
あ、これはどこかに貼った覚えが
- forestinterlude.mp3 (1:45)
DK2 のきりのもりですねコレ
ヘルメス1号線
わあ〜、更新されましたね!聴かせていただきます。早く帰りたい!ありがとう
misky
古いやつを発掘してみました。最後のは最古で去年の 4 月のものっぽいです。
そろそろ環境を整えてまた作曲したいですね。今度はスケッチではなくて本格的なブツを..
ヘルメス1号線
サティのようなキースのような千住さんのような、しかし誰とも異なる。やはり霧凪風。その才能を信じて。大切にしてくださいね。
大谷先生
お元気でしょうか?たまらなく日々を過ごしています。もう一度、いえずっと、指揮をして頂きたいとおもっております。いろいろな事情もおありだと思いますが、お願いいたします。私の人生そのものですから。おねがいします。
misky
> ヘルメス1号線さん
自分には恐れ多いお名前が沢山...頑張りますです
> 心配してくださっている方
遅くなって申し訳ありません。
先生は元気です。おかげさまでリハビリ病院も無事退院することができました。現在は週一のペースで通院中です。
本人も、事故後初となる仕事の日を楽しみにしていると言っていました。音楽に対する情熱は以前と変わらない様子ですので、どうかご安心下さい。
2008-07-08
音楽理論を識っているからといって、誰もがすんなりと作曲できるわけじゃない
もしもそうだとしたら、演奏家は全員作曲できるということになる。けど、現実はそうじゃない。演奏家と作曲家はどちらも音楽理論の知識を有しているはずだけど、実際には仕事内容が分離されているという事実からもこのことが伺い知れる。
理論は完全じゃない。作曲に重要なのは感性(センス)。感性が理論を操っている。決して理論の上で感性が踊っているわけじゃない。
ただ演奏能力と作曲能力に相関性は全く無いのかというと、そうじゃない。きちんとした演奏ができる人の感性は研ぎすまされているし、耳もいい。音楽においてこの "耳の良さ" は感性に直結している。
逆に言えば、理論を知らなくても感性だけで作曲はできる
これはうちのアウトサイダーノーツという試みによって実証されたはず。
いつか書いたけど、この「理論を伴わない波形」の意味は「音楽理論を一切勉強せずに曲を作ってみたよ」ということ。自分の耳だけを頼りに音を探す、という行為を繰り返すだけでも作曲は出来た。でも、その結果作られた音楽は理論に則したものだった。例えば無意識のうちに自分はバークリーメソッドのミクソリディアンスケールを使っている、ということが最近理論を少し勉強したおかげで分かった。
理論を学んではいないものの、結局のところ理論に則した音楽を作っていた。感性だけでもそれは出来る、ということがこれで示された。
理論 × 感性
コードもスケールも分からない状態で作曲をしていた(している)ので、コードやスケール選びには相当な労力を要する。実際に鍵盤を叩いて音を出しながら、その都度使えるスケールを探さなければいけない。
例えば Tension とか spLinkler とか十三月といったうちの曲は 1000 回以上楽曲全体を聴き直して少しずつ手を加えて作ったものだけど、理論を体得していればそのうちの多くの時間を楽曲のブラッシュアップに使うことが出来たと思う。
でもそのためには "特定のコードに対して使えるスケールは限定されている(アヴェイラブル・ノート・スケール)" という概念を知っているだけでは駄目で、そのスケールに含まれる音の全てを自由に鳴らせるくらいの練習を積み重ねていないと使えない。
そこで misky sequencer ですよ。
続・20 人(恐らく全員技術者)相手に、みけが音楽表現の世界にもたらす恩恵を 12 分で伝える
本当は上の 3 つの記事が導入になるんだけど、これを誰にでも分かるように解説しようとしたら 12 分じゃ到底伝えきれない。ので、かなり端折って説明した。んだけど、5 分くらいオーバーした!プレゼン下手すぎる。自分の場合こればっかりは場数を踏まないと上手くなれないような気がした。あと Apple Mini-DVI-Video アダプタを持っていないので MacBook をプロジェクタに繋げなかったのも残念だったかも(それ以前にプロジェクタ使用経験が人生で 2、3 回くらいしか無いというイモっぷり)
でも実際に音を流しながら説明をしたり、みけを使った実演は出来たので良かったかな。植松伸夫氏のプレリュード(FF のアレ)を Reason のハープ音源で演奏したり。みけの音階の自動切り替え機能があるとこの曲の演奏は小学生でも出来るくらい簡単になります(冗談抜きで)。これは今度の SDL オフで披露できたらしようかなと思ってます。
以下 4 つの構成要素についてのアレ。
- プログレッションマネージャ(曲の骨格を素早く構築するためのコード進行アシスタント)
マウス(もしくはキーボード)だけでコード進行の入力が可能。
基本的には Genkhord と同じようにボタン行列からコードを視覚的に入力できるような UI。違いは、音楽のジャンルや様式を "スタイル" という単位で切り替えることで柔軟にアシスト内容を変化させたり、作成したコード進行をシーケンスに保存できること、後述するスケールオートメーションと組み合わせることで誰もがバークリーメソッドの恩恵を得られるようになるという点。
- スケールオートメーション(メロディとハーモニー作りのための自動音階切替機能)
キーボードだけでメロディやハーモニーを作り出せるように。
キーボードを MIDI キーボード化する MOD 配列はキーアサインに無駄が多い(キーレイアウトも鍵盤楽器を模倣しているに過ぎない)。そのため約 2 オクターブ程度しか音域を確保できていない。
対してみけが定義する独自の浮動音程キー配列 MEQ は約 4 オクターブの表現力を持つ。アヴェイラブル・ノート・スケールの概念を応用することで、どのキーを叩いても曲に調和する音が鳴る(コードに対して使えるスケールが自動的に割り当てられるので)。
この浮動音程キー配列というものは誰も実装したことが無いみたい。というかキーボードを MIDI キーボード化するためのものについては MOD 配列の段階で世界全体が思考停止しているようにも見える。
- ベロシティサンプラー(人間の有機的な打鍵感を再現する打鍵強度再現機能)
キーボードは MIDI キーボードと違って、打鍵強度を取得することが出来ない。このハードウェア上の制約をソフトウェアで解決するのがこれ。
予め電子ピアノか何かで入力した SMF から「音列とベロシティの関係性」だけを統計的に抽出し、それを "タッチ" ファイルとして保存する。ベロシティサンプラーはこの "タッチ" ファイルを読み込んで、音列に対して後処理でベロシティを設定する。"タッチ" は pp(ピアニッシモ)や f(フォルテ)といったプロファイルごとに生成し保存しておくことで、MIDI キーボードが無い環境(キーボード)でも人間の有機的なベロシティを再現することが出来る。
この機能はアイディアも実装も見たことが無いので、もしかしたらみけが初かもしれない。単純なベロシティのランダマイズとは違う、人間の手で生成された "タッチ" を元に叙情的なベロシティの設定を半自動化するもの。
- ヒューマンシーケンサ(短期間で上達可能かつ初見演奏が容易な演奏システム)
beatなんとかのアレのような "縦スクロール型のピアノロール" を譜面表示に用いるもの(言わずもがなネーミングの元ネタは冥)。バークリーメソッドで用いられるスケールは最大でもオクターブ 9 音音階なので、シーケンスを 1 オクターブ内に丸め込むことで、各パートは 8 つのキーだけで演奏ができる。これをキーボードの Z〜、A〜、Q〜、1〜 の 4 列に対して同時に適用することで、最大 4 人までのセッションが可能に。
あと Realforce は N キーロールオーバーに対応しているので同時押しが利くけど、一般的なキーボードは 2 〜 3 キーロールオーバーだったりする。ので、3 つ以上の同時押しは 2 つにまとめるとか、そういう設定もできるように考え中。
"演奏" という表現行為自体に "作曲" という創作的活動が含まれているというお話
みけは "音楽的表現における技術的問題を解決するエキスパートシステム" という位置付けのソフトウェア。
一般的に音楽行為とは "作曲"、"演奏"、"鑑賞" の 3 つに分類される。最後の一つは表現行為ではないので、みけの守備範囲外。それ以外の 2 つ、つまり "作曲" と "演奏" について人間をアシストすればいいということになる。
開発方針としてこれら 2 つのモードをシームレスに行き来しながら作業できるツールに仕上げたいと思っているのだけど、それは単なる気まぐれじゃなくて、ちゃんとした理由がある。
"演奏" という表現行為自体に "作曲" という創作的活動が含まれている。例えばクラシック音楽は様々な演奏家によって演奏されてきたけれど、どれ 1 つとっても全く同じ演奏というものは存在しない。それは微妙なテンポの揺れやベロシティの強弱によって表現される。これは一般的に "ニュアンス" と呼ばれている。
演奏時における五線譜のメリットとして、"スクロール速度をリアルタイムに制御できる" というものがある。譜面を動かさずに、視線を動かすことで相対的なスクロールを実現しているため、テンポの調節に融通が利く。
対してヒューマンシーケンサでは演奏者の目線を固定し、譜面を動かすという逆のアプローチを取る。そのためテンポの調節には融通が利かない(スクロールを行うのは機械なので)
この欠点を解消するためには、"ニュアンス" を予め打ち込めるようなシステムを用意しなければいけない。具体的には、実際にシーケンスを演奏しながら、微妙なテンポの揺れやベロシティの強弱をどう表現するかの試行錯誤が可能なツールが必要とされる。
"演奏" と "作曲" の 2 つのモードをシームレスに行き来しながら作業できるツールを開発する大きな理由としてこれが挙げられる。
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みたいなことを本当はプレゼンで伝えたかったのだけど、正直言って音楽が専門じゃない技術者の方を相手に 12 分でここまで理解してもらうのは不可能だと思う。特に実際に音を鳴らして説明するといった場合は音を鳴らすだけで何分か消費してしまうので、余計難しい。普通の人にこれを説明するには最低でも 1 時間は欲しいねと父上も言ったくらいなので、音楽的にも少し高度な話になのかもしれない。
P.S. これの解説のために ”ニュアンス” を打ち込んだシーケンスを用意したのだけど、結局プレゼンでは時間オーバーで使えませんでした。


今度つくばでご飯奢ってください。
今度ごh(ry