電脳Maximum Attack!!

「GT4日記」より改題いたしました。

主なコンテンツはGT4などの自動車ゲームと、ラリーを中心にしたモータースポーツです。
クルマ・ゲーム・モータースポーツについていろんな話題で盛り上がりたいと思います。

※アフィリエイト目的や、当方の記事内容と無関係なサイトのTBは一切お断りいたします。
 (内容をチェックの上、当方の独自基準により削除いたします)


謹賀新年
 あけましておめでとうございます。
 今年も皆様ごひいきに。

 昨年後半の経済危機以来、ホンダ、スズキ、スバルが立て続けに「世界選手権」からの撤退を発表するなど、今年は日本のモータースポーツにとって未曾有の危機と言える年になりそうです。
 昨年末からボチボチと書いているコンテンツで、この危機を乗り切るために我々が考えることなどを提示していきたいと考えています。

 ウチのような場末のブログでどこまでできるかはわかりませんが、モータースポーツの火を消さないためにワタシができることは、ここからモータースポーツの魅力を伝えていくことだと考えていますので、引き続きご支援・ご鞭撻をよろしくお願いいたします。
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ペター、スバルとの契約解除を発表
 喜ぶべきか、悲しむべきか、何とも微妙なニュースですが。

 スバル・ワールドラリーチームのエースとして親しまれていたペター・ソルベルグが、自身のWebサイト上で、スバルとの契約を解消した旨の発表をしました。
 先日のスバル撤退発表時にもコメントされていたように、ペターとスバルとは2009年のドライバー契約が済まされており、急転直下の撤退発表によりペターは来季のシートを失ったわけですが、他チームとの交渉に当たってこのスバルとの契約が障害になっていたわけです。
 今回、スバルから一方的に契約が解消される形になったため、ペターは契約金をもらった上で契約解除となりました。コレはアトキンソンも同様で、アトキンソンはスバルから支払われた契約金を持ち込む形で、シトロエンジュニアチームのシートを得ています。

 現在ペターは、WRC第2戦となるラリーノルウェー参戦に向けて、フォード・シトロエンとコンタクトを取っている模様です。ペターが自身のWebサイトですでに明らかにしているように、彼の個人スポンサーは引き続き支援を約束している模様で、自己資金を持ち込んででもシートを得たいと積極的に動いているようです。
 地元ノルウェーのTVによるインタビューでは、自前のチームを結成して走ることも検討しているとのことです。

 コレで、「スバルに乗るペター」が見れなくなってしまうことが確定したのは残念ですが、WRCを走るペターが見られることは喜ばしいことです。どこのチームで走っていても、2010年ラリージャパンでペターに再会できるのを楽しみにしましょう。

 また、スズキ撤退でシートがなくなったPGアンダーソンは、ノルウェーで行われたラリースプリント競技に参戦し、シュコダ・ファビアWRCを駆って優勝を納めています。
 ヘニング・ソルベルグのリタイヤに助けられた棚ぼた優勝だったようですが、スズキ撤退以降いいニュースのなかったPGにとっては、自分の実力を示すとともに来季に向けて弾みをつけられる優勝となったのではないかと思いたいところです。
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シューマッハ、ロッシとの対決を希望
 F-1引退後、モーターサイクルレースに「趣味」で参戦している元F-1チャンピオン、ミハエル・シューマッハですが、噂されたWSBへの参戦を否定すると同時に、MotoGPの帝王、ヴァレンティーノ・ロッシとの対決を希望するコメントを出しています。

 シューマッハのWSB参戦については、ホンダヨーロッパが熱心なオファーを出していたとされ、ホンダは「もし参戦希望ならいつでも乗せる」というコメントまで出していますが、シューマッハとしては、さすがにWSBともなると「趣味」の範疇を超えてしまうことから、参戦オファーを断ったようです。

 一方で、今年レース・オブ・チャンピオンズのネイションカップ(国別対抗戦)でドイツチームを連覇に導いたシューマッハは、ROCのようなイベントか、もしくはバイクでロッシと対戦したいとコメントしています。
 ロッシもROC参加経験があり、カナリア諸島で開催されていた当時にアリスター・マクレーとガチンコ勝負を演じた経験を持っていますので、シューマッハ相手にもそれほどひけは取らないと思います(その点はシューマッハも認めています)が、注目すべきは「バイクで勝負するのもいい」とシューマッハが言い出したことでしょう。これはまあ、以前ロッシがチキン野郎に言った
「F-1、MotoGP、ラリーカーでの3本勝負で、どっちが『真の世界チャンピオン』か決めよう」
と言う提案を念頭に置いているんじゃないかと思うわけですが、この提案にロッシが応じるかが注目されるところでしょう。
 ちなみにシューマッハ、ドゥカティMotoGPチームのテストに飛び入りしたときには、ダニ・ペドロサの持つコースレコードから5秒落ちというかなり優秀なタイムを出していますし、ROCの方でも(個人戦では毎年取りこぼしで敗退するものの)最優秀ドライバーの一人ですから、さしものロッシも苦戦は必至じゃないかと思われます。
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アトキンソン、シトロエン加入
 スバル撤退に伴い、シート喪失の憂き目にあっていたクリス・アトキンソンが、シトロエンジュニアチームからWRC緒戦のラリーアイルランドに出場することが決定しました。

 この、シトロエン「ジュニア」チームは、昨年もWRCを走ったローテンバッハを走らせているチームで、マシンはシトロエンC4WRCになります。アトキンソン以外のドライバーは、レギュラーのローテンバッハに加え、昨年最終戦のラリーGBで旋風を巻き起こした昨年JWRCチャンピオンのセバスチャン・オジェと、昨年ラリージャパンで、最終盤までPWRCトップを快走したエフゲニー・ノビコフが予定されています。MTとしてのエントリーもされているため、最低8戦は参戦する予定です。

 一方、スバルのエースだったペター・ソルベルグは、クリスマス休暇前に極秘来日し、スバルの上層部と直談判に及んだらしいのですが、結局何も解決せず、12/24にエントリーが締め切られたラリーアイルランドには参戦できなくなってしまいました。
 WRC第2戦となるラリーノルウェーはペターにとってホームイベントですから、これには何とかエントリーしたい旨のコメントを出していますが、こちらのエントリー締め切りは1/8。ペターはクリスマスもお正月も返上してシート確保のため動いている模様です。

 アトキンソンのシトロエンジュニアチーム加入により、スバルがすでにドライバーの契約をリリースしていることと、スバル抜きでプロドライブがWRC参戦継続するという観測がなくなったことがわかります。
 こうなると問題はペターの動向、と言うことになるわけですが、ペター本人は(わざわざ日本に来て交渉するくらい)スバルでの参戦継続を望んでおり、あとはスバルがインプレッサWRCの使用を許すかどうかと言う点にかかっています。ペターの場合、フォード離脱の経緯からマルコム・ウィルソンと確執があり、ドライバー未定のストバートへの加入は可能性が低く、またローブと同じ道具を使うという選択肢はまずないことからシトロエンへの参入もないと思われますので、カスタマースペックでいいからスバルで…という選択肢しか実質的に残されていない、と言う事情もあるのですが。
 アダプタに供給されたカスタマースペックのインプレッサについては、プロドライブがメンテナンスを行うことになっている模様ですが、アダプタにしても本来SWRTとメンテナンスなどのリソースを共有する前提で参戦計画を立てていたため、プロドライブに独自にメンテナンスを依頼することで大きく参戦計画の見直しを迫られており、活動の見通しが立っていない状況です。

 ラリーフィンランドあたりの時点で来季の休止を内定していたのにドライバーにそれを知らせていなかったスズキもそうですが、各チームのドライバーラインナップが確定するマニュファクチャラーエントリー直前に撤退を発表することは、ドライバーやチームスタッフの再就職という面で非常に厳しくなるわけで、その点で今回のスズキ・スバルの決断は疑問を呈さざるを得ないものと言えます。
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ストバート、参戦継続決定&プロドライブも?
 一部で予算不足から撤退もしくは活動縮小を噂されていた、フォード「Bチーム」ストバートですが、どうやら来期の参戦継続が決定した模様です。
 ただ、ドライバーが現時点で未定です。と言うのも、今年乗ったドライバーのうち3人=ジジ・ガリ、フランソワ・デュバル、ヘニング・ソルベルグがいずれも持ち込みスポンサー額が年間予算に足りておらず、現時点ではマシュー・ウィルソンが乗ることだけが決まっているという状態です。

 デュバルについては、ラリージャパンのアクシデントでコドライバーのピバトが重傷を負い、しかもストバートが掛けていた保険がヨーロッパ圏のみ適用でジャパンでのアクシデントに対して支払われないと言う事態が起こったことからチームに対して不信感を強めていた(そりゃそうだろう。年間予算分の持ち込みスポンサー持って乗って、保険掛けてもらえてなかったんだから)のですが、噂されたシュコダのIRCプログラム参加の線はなくなったようなので、今後の動向が注目されるところです。
 ガリは先日のメモリアル・ベッテガで実戦復帰し、ソルドに次ぐ2位に入って腕が錆びていないことを実証しましたが、こちらもスポンサー不足から来季の予定は白紙となっています。

 一方、アイルランドの情報筋が伝えたところによれば、スバルのWRCワークス撤退があっても「プロドライブが」WRC参戦を継続し、来季初戦となるラリーアイルランドに2台のインプレッサを送り込むだろうという観測が流れています。
 どうも、スバル本社サイドとプロドライブとの間でスポンサー営業に関する意見の相違があったようで、むしろスバル本社が離れたことでプロドライブはフリーハンドでスポンサー獲得ができる、それによって資金不足という問題は解消できるという観測が出ている模様です。
 以前書いたとおり、SWRTのマニュファクチャラーエントリーは既に行われている模様で、プロドライブが引き続きエントリーすることに対する障害はありません。また、来季用のインプレッサWRC2009も途中までは開発が行われていましたから、F-1プロジェクト(旧ホンダチームの買い取り)の進捗如何では、プロドライブとしての参戦もあるかもしれません。

 一方、スバルワークスの「3台目」としてWRC参戦を予定していたガイ・ウィルクスは、スバル撤退により来季の予定が白紙に戻ってしまっています。ウィルクスは「ウィルクス500クラブ」という支援組織を作って資金調達し、インプレッサWRCに乗ることを目標にしていたわけですが、肝心のチームが消滅したことで来季の活動が未定状態になってしまいました。
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ロッシに太鼓判
 暗いニュースばかりでは滅入るので、明るいニュースも書いておきましょう。
 ネタ元はAutosportWebです。

 先日のラリーGBに出場した、MotoGPチャンピオンのヴァレンティーノ・ロッシについてですが、ロッシのパフォーマンスについてラリーGBで1位・2位を占めたローブとラトバラがコメントを出しています。
 内容は非常に好意的かつ、ロッシのパフォーマンスを高く評価したもので、どっかの「せかいちゃんぴおん」様あたりとは大きく異なる、WRCドライバーのウツワの大きさを示すものです。

 ローブのコメント(ネタ元より引用)
「モーターバイクの世界ではワールドチャンピオンであるバレンティーノが、こういった形で世界選手権ラリーに放り込まれるのは、かなり厳しい状況であることは間違いない。ちょうど僕が『明日、MotoGPで走れ』と言われるようなものだ。もしも僕がMotoGPのバイクに乗ったら、もっとずっと遅いだろうけどね!」
「ラリーが終わる頃になると、彼はどんどん上手になって、明らかに上達した。でも、彼が楽しんでくれれば、それでよかったんじゃないかな。楽しむことが彼の目的だったと思うしね。僕も彼と少し話す機会があったんだけど、彼はペースノートの使い方で苦労していた。それは僕にも理解できるよ。このレベルのスピードで走るには、ある程度の経験が必要だ。だけど、彼は確実にうまくなっていた」

 ラトバラのコメント(同じく引用)
「僕から見れば、バレンティーノはいい仕事をしたと思う」
「彼が初めてこのラリーに出た時のこともよく憶えているよ。2002年のラリーGBは、僕にとっても初めての世界選手権ラリーだったからね。あの時も、彼がいきなり世界選手権イベントに出て、しかもいいパフォーマンスを期待されるなんて、いくらなんでもプレッシャーが大きすぎると思ったものだ」
「だけど、今年の彼は正しいアプローチでラリーに臨んでいた。まず楽しむことを第一にスローペースでスタートして、少しずつペースを上げながら自信をつけていくというやり方だ。WRCを走るには、それが唯一の正しいアプローチなんだよ」
「僕の場合を例にとれば、僕は17歳の頃からラリーをやっていて、今は23歳だ。そして、最近になってやっとセバスチャンと勝負ができるようになってきたけど、僕がここまで来るのには6年もの年月がかかった」
「それを考えれば、バレンティーノのパフォーマンスは決して悪くない。彼がどんどんうまくなっていくのは、僕にとっても嬉しいことだよ。これから彼が世界選手権ラリーでさらに経験を重ねていけば、たぶんすぐにトップ10には入れるようになるだろうね」

 ローブはたぶん、「明日、F-1で走れ」と言われても結果を残すと思いますが(笑)さすがに「明日、MotoGPで走れ」と言われても「無理」だそうで、それだけにいきなりWRカーに乗って、しかもあの超難コンディション下で12位完走を果たしたロッシの適応能力を高く評価したものと思います。
 今年、キャリア6年目で初優勝を果たしたラトバラのコメントも秀逸です。WRCのトップドライバーになるには、ドライビングの才能に加えてこれだけの経験が必要だと言うことです。

 まあそれ以上に注目すべきところは、やはり
「僕がMotoGPに乗ったら、もっと勝負にならないだろう」
と、二輪のワールドチャンピオンに対してきちんと敬意を表したローブの姿勢でしょう。
 WRCを5連覇し、F-1に乗せても中堅どころと互角のタイムを叩き出し、ル・マンでは2位入賞の経験もあり、おまけに今年の「レース・オブ・チャンピオンズ」にも勝ったローブが、二輪の世界チャンピオンとはいえWRCほぼルーキーのロッシにここまでの敬意を払うというのは、「ワールドチャンピオン」の重みと言うものを感じさせるエピソードと言える一方、
「ちょっと練習すればロッシと同じくらいMotoGPマシンに乗れる」
と言い放ったどっかの「せかいちゃんぴおん」様の底の浅さ、F-1と言う世界の閉鎖性を浮き彫りにしていると言えると思います。

 で、このコメントを受けたロッシですが、来年もラリーGBに出たいと言うと同時に、いずれコルシカなどのターマックラリーにも出たいと言い出しています。
 一方でロッシは「どうせ乗るなら最高のクルマ・体制が用意されているところで」との希望も述べていますから、昨今の不況でワークスシートが減ったこの状況を思えば、ロッシのWRC本格参戦は、ヤマハとの契約が切れる2011年以降ということになりそうです。そのときにロッシを迎え撃つのはローブかラトバラか、あるいは現在PWRCを走るモトクロス出身者、トラビス・パストラーナか。個人的にはパストラーナvsロッシの対決が見たいですね。
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【シリーズ・考察】モータースポーツの灯を消さないために(Part1)
 スバルショックから約1週間たったわけですが、その間いろいろと考えていたわけです。

 この際はっきり申し上げますが、「世界選手権」に挑戦するのがトヨタF-1のみになってしまったというこの状況は、日本のモータースポーツ界未曾有の危機と言っていいと思います。
 さらに先週、アメリカンフットボール・Xリーグの強豪(今年の東日本カンファレンス優勝チーム!)オンワード・オークスが廃部を決定、アイスホッケーの強豪チームである西武プリンスラビッツも廃部を発表と、不況の影響が、特にマイナースポーツの世界に押し寄せている状況です。4部リーグまであってチームの補充が可能なアメリカンフットボールはまだしも、相次ぐチーム数の減少ですでに国内リーグ開催が不可能になっているアイスホッケーなどは、アジアリーグさえも存続の危機に立たされることになったわけです。

 こうした状況、特にスバルのWRC参戦「卒業」のニュースが、驚くべきことに毎日新聞では経済面のベタ記事で扱われ、スポーツ面では一言も言及されていなかったわけで。
 谷亮子選手が引退表明したら、「トヨタの業績悪化の影響」として経済面で報じるか?どっかのプロ野球チームが身売りしたら、親会社の経営悪化の影響として経済面で報じるか?あり得ないでしょう。「世界選手権」で一時代を築き、今もトップコンテンダーとして戦っている国内の「チーム」が撤退すると言う報道が「経済面」で報じられるこの違和感。これは、「モータースポーツ」が「スポーツ」と認められていないこの国の現状を浮き彫りにしていると言えるでしょう。

 今日、この国のモータースポーツが迎えている未曾有の危機の萌芽は、昨シーズン途中で起こったスーパーアグリF-1チームの挫折にみることができるでしょう。
 ご存じの通り、スーパーアグリは、日本人チームオーナー・日本人ドライバー・日本製(ホンダ)エンジンの「純国産F-1チーム」を目指すという高い志を持ってF-1に参戦したわけです。にもかかわらず、このチームにはメインスポンサーとなる国内企業が現れなかった。赤井邦彦氏の著書「鈴木亜久里の挫折」によれば、F-1参戦に必要な供託金(4800万ドル!)の支払いにも窮し、個人的に親交のあったサマンサタバサから株券を借り、それを担保にして何とか供託金を用意したというくだりが書かれています。参戦初年度の2006年、スーパーアグリのスポンサー獲得活動には、あの電通が関与していたのですが、電通ほどの広告代理店が関与していたにもかかわらず、メインスポンサーのなり手は現れなかった(電通との契約が「成功報酬」だったことから、予定していたスポンサーフィーに近い額が電通からスーパーアグリに支払われ、これでスーパーアグリは初年度の活動ができたらしいですが)。
 結局スーパーアグリはその後、「メインスポンサー」を紹介するという先物会社に騙され、2008年途中で夢破れたわけですが、電通ですら「広告」が取れない、挙げ句寄ってくるのは先物証券会社だとか怪しげなブローカーだとかと言った魑魅魍魎ばかり(元々スーパーアグリ参戦開始の決定には、「ディレクシブ」という怪しげなレース屋が関与していたのですが、スーパーアグリ発足前にディレクシブは破綻し、そこからスーパーアグリの資金面での苦闘が始まったわけです)というこの国の状況は、この国の「スポーツ」が抱える問題点を象徴していると言えるのではないかと思います。

 このシリーズ、オフシーズン企画としてしばらく続けます。
※参考文献

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シトロエン、ミュンヒスが相次いで参戦継続を表明
 昨日参戦継続を発表したフォードに続き、シトロエンが改めてWRC参戦継続を表明しました。
 また、マニュファクチャラーチームとしてエントリーしていたフォードのサテライトチーム、ミュンヒスも、2009年の参戦継続を表明しています。

 シトロエンはまあ、ローブを擁している限り勝てると見ているわけですから当然の選択と言えるわけですが、参戦継続が疑問視されていたミュンヒスの参戦継続はありがたいところでしょう。
 ミュンヒスの場合、チームオーナーにしてエースドライバーだったルイス・ペレス・コンパンクが昨年で引退し、フェデリコ・ヴィラグラと(ストバートのエントリーから外れたときの)ヘニング・ソルベルグを走らせていたわけですが、昨年も成績が伸び悩んだことから参戦継続が危ういと言う観測もあったわけで。幸い来季から、MTの参戦義務ラウンド数が10から8に減らされたこともあって、参戦継続が決まった模様です。

 一方、撤退を発表したスバルですが、文字通り急転直下の決定だったようで、デヴィッド・リチャーズも当日になって知ったとコメントしています。また、15日が締め切りだったマニュファクチャラーエントリーを、実はスバルも行っていたとのことで、これが事実なら(記者会見での発表どおり)16日の役員会で撤退が決断される直前まで、スバルは参戦する方向だったと言うことになります。
 こうなるとせめて、08スペックでいいからインプレッサをアダプタに貸し出し、ついでにペターの契約もリリースしてアダプタで走らせてもらえないものかと、改めて思います。
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フォード、2009年WRC参戦継続を改めて表明
 WRCの壊滅はとりあえず避けられた、と言うべきニュースでしょう。

 スズキ、スバルのワークス撤退のニュースが駆けめぐった翌日の今日、フォードが改めて、2009年WRCへの参戦継続を表明しました。
 フォードの参戦継続に関しては、ラリーGB直前に一度発表されていますので、このタイミングでリリースを出したのは、危機が伝えられるアメリカビッグ3の一角であり、かつ毎年のように撤退の噂が流れているフォードも、スズキやスバルに続いてしまうのではないかという憶測を打ち消す狙いと思われます。

 フォードと言えば、かつてF-1にワークスチーム(スチュワート)を送り込んでいた時代には、F-1チームのトランスポーター背面に、WRCワークスチームのドライバー/コドライバーの名前も併記していたくらいですから、「世界選手権」WRCの重みをよく知っているメーカーであると言えます。
 また、今シーズンからアブダビ観光局という大きなスポンサー(とはいえ、中東産油国も世界不況で大打撃を受けているのですが)をつかまえていることから、メインスポンサーなしで戦っていたスバルあたりと比べて本業への影響も最小限で済んでいるのではと思います。

 とりあえず、フォードの参戦表明により、前代未聞の「シーズン始まる前からメイクスタイトル決定」という事態は避けられることになりました。

 また、スバル「Bチーム」として発足予定だったアダプタ・ワールドラリーチームはエントリーを済ませており、一説にはペター・ソルベルグに参戦オファーを出したとのことです。ただこちらは、スバルがインプレッサWRC2008の使用を許すかどうかという問題が残っているため、ドライバーが決まってもクルマがないと言う事態もないとは言えない状態です。
 ただ、富士重工・森社長はWRC撤退を表明した記者会見で、
「彼ら(二人のドライバー)にとって1年の猶予ができるような方法を考える」
とコメントしていますから、アダプタを含めてカスタマースペックのインプレッサを走らせることで、ペターとクリス・アトキンソンの雇用を守る可能性も残っています。
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スバル、WRCワークス活動の終了を発表
 残念…と言う言葉では表しきれないほどに残念な、悲しいニュースです。

 本日18時から行われた緊急記者会見で、富士重工業・スバルが、WRCワークス活動の終了を発表しました。
 記者会見、並びに併せて発表されたプレスリリースにも「一時休止」ではなく「終了」すなわち、将来的な復帰の可能性もないとのことです。

※追記:
 「将来的な復帰」に関しては100%それを否定するものではないとのことですが、短期的にはない、と言うことだそうです。
 富士重工グループ全社にとっても、WRCで戦うスバルのマシンは支えであり、状況が許すならば続行したかったというのが本音だったようです。

 「世界中で青いウェアを着たスバルファンが後押ししてくれた。そのファンのためにも続けたかった。スバルファンの皆さんこそ我々の宝です」(スバル・森社長のコメント)

 リリースを読み上げた富士重工・森社長は感極まって涙を流したそうですが、我々日本のラリーファンにとっても今日はまさに「命日」と言うべき日になりました…。

 今週はじめの時点では、大幅な予算縮小で(来季契約とされていた)グロンホルムとの契約規模が大幅に縮小されそうではあるが、2009年の参戦そのものはほぼ間違いないだろうという観測だったのですが、急転直下の終了宣言が出されることになりました。何しろ先週の時点ではインプレッサWRC2009の投入予定まで語られていたわけですから、SWRT/プロドライブ側もこうした動きは恐らく知らなかったのではと思います。

 スズキ同様、表向きの理由は世界不況に端を発する自動車業界の冷え込みにあるわけですが、もう一方の理由には先般発表の新WRカールールにあるのではと推測します。
 これまでも既に何度か書いているように、水平対向縦置き4WDをアイデンティティとするスバルの場合、2010年施行の新WRカールールに対応するにはそれこそベース車両を用意するところからはじめなければなりません。横置きFWDコンバート用のワンメイクミッションが使用できないスバルの場合、選択肢は明らかに性能で劣る市販車用5速ミッション搭載か、縦置きミッションを特認を受けて使用する以外にありませんが、一方でS2000には168000ユーロの価格キャップが存在するため、一社のみが使用する特認トランスミッション(SWRTはプロドライブ内製の、アストンマーチンGTカー用シーケンシャル6速をコンバートすることを考えていたらしいが)を使えばこの価格キャップをクリアすることが困難になります。もともとS2000の価格キャップ自体、このワンメイクミッションの使用を前提としており、性能均衡・価格抑制の両面で問題が起きることは容易に想像されます。
 とすれば、自社のアイデンティティを捨てて横置きFWDを用意する(たとえば、すでに実戦を走っている同じトヨタグループの、カローラランクスS2000に六連星バッジをつける)以外に選択肢がないわけですが、スバルは「ラリーでの活躍を全社的なイメージアップにつなげた」稀有なメーカーであり、その中核を担ってきたのがシンメトリカルAWDと言うアイデンティティですから、これを捨ててまでWRCに参戦する理由はありません。

 恐らく先週の段階で、SWRTもスバルも、グループN+でのWRC参戦は可能と読んでいたのではないかと思います。
 前回書いたとおり、デヴィッド・リチャーズはスバルの参戦を危うくするようなレギュレーション改正素案に賛成票を投じていますが、むしろ「レギュレーションを安定させなければWRCの存続そのものが危うくなる」と言う考えがその根底にあったようです。この考えは、WRCを「キットカー」で戦うと言うレギュレーション改正案が出た当時に、当時のSTi社長・久世隆一郎さんが出していたコメントにも相通じる考え方であり、レギュレーションが自社に不利なものになろうと、それがWRC全体の発展につながるならスバルはその中ででもWRCを戦うと言う決断だったと思います。
 しかし、その決断が結果として、スバルのWRC活動にとどめを刺すことになったことは皮肉としか言いようがありません。

 幸い(と敢えて書く)、一部不確定情報で語られていたSTiの解体は避けられた模様で、グループNプライベーター及びPWRCへの支援は続けられるとのことですから、スバルからラリーのDNAが消えうせると言うことにはならないようです。

 問題はプロドライブの動きですが、現時点では旧ホンダF-1チームの引き取り手最有力候補として名が挙がっていますので、こちらに注力するのではないかと思われます。ここで敢えてインプレッサWRC2009の開発を続けて、WRCを戦い続けてくれればうれしいのですが、スバル本社の支援がなくなった状態でそれをするとも思いがたく、WRC参戦継続はほぼないのではと思います。また、来季結成予定だった「Bチーム」アダプタの活動計画もこれで白紙に戻る(C4やフォーカスに歯が立たなかったインプレッサWRC2008では参戦する意味がないし、開発自体も行われないからますます勝ち目がない)ことになりますから、ドライバーの去就も含めてしばらく混乱が続くと思います。

※追記:
 プロドライブはスバルとの契約については解除する(そのため、デヴィッド・リチャーズが日本に飛んだ模様)ものの、来季プロドライブ製のラリーカーで走るカスタマーへのサポートは継続するとの声明を発表しています。
 また、レギュレーション改正が行われる2010年には、新たなパートナーとWRCに復帰したいとの声明も併せて出されています。

 ホンダのF-1撤退に続き、スズキに続いてスバルまでもがWRCワークス活動の休止・終了を発表したことで、日本の自動車メーカーで「世界選手権」に挑戦するのはトヨタF-1のみとなってしまいました。
 もちろんその背景には世界不況による自動車産業の落ち込みや、環境問題など自動車産業が直面する問題の大きさがあるわけですが、スーパーアグリF-1チームの挫折に象徴されるようなこの国のモータースポーツや自動車文化への無理解や、(モータースポーツに限らず)スポーツへの支援の不足、スポーツビジネスへの将来展望の欠如などもあると思います。
 また、自動車メーカーに参戦への意義・大義名分を与えるような魅力あるレギュレーションを策定できないFIAの無策も批判されてしかるべきでしょう。

 残念です。それ以外に言うべき言葉がありません。
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これを使える環境の方がうらやましいです。

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下手な攻略本に頼るより、この本読んで本物のドライビングテクニックを身につけましょう(笑)
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ストラトス生誕の秘密やイオタの謎など読みどころ多数。

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内容は、一部に誤記が見られるモノのかなり充実してます。「攻略情報」が欲しい方はこちらを(笑)

クルマが先か?ヒコーキが先か?―A great deal of complexity (Mk.2)
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アフィリエイトでコレを買えるくらい稼がせてください(爆)

燃えよドラゴン ディレクターズカット スペシャル・エディション 〈2枚組〉
燃えよドラゴン ディレクターズカット スペシャル・エディション 〈2枚組〉

ワタシのバイブルその2(笑)
コレを見て闘志が湧かないヤツは男じゃないです。

WRC4
WRC4

バグでミソをつけましたが、なかなか楽しいです。
GT4とは違った楽しみ方がありますよ。

モータースポーツ ミセラニー―世界自動車レースの軌跡
モータースポーツ ミセラニー―世界自動車レースの軌跡

モータースポーツ系SF作家、高斎正氏のライフワークと言える「モータースポーツの歴史」本。
コレを読めばアナタもJ室岡氏に(爆)

リチャード・バーンズ ラリー
リチャード・バーンズ ラリー

先日急死した2001年WRCチャンピオン、R・バーンズ監修のラリーゲーム。
是非プレイしてみてください。

ゴーストライダー4 GOES UNDERCOVER
ゴーストライダー4 GOES UNDERCOVER

ついに出ました第4弾(笑)
今度のゴーストライダーは…とんでもないことをやってしまいます。後は見てのお楽しみ(笑)

FASTER
FASTER

WGP〜MotoGPの世界を鋭い視点で捉えたドキュメンタリー。ナレーションはユワン・マクレガーと豪華です。
「レースの世界」というモノを理解する教材として非常によくできていると思います(笑)

WRC 世界ラリー選手権 2005
WRC 世界ラリー選手権 2005

セバスチャン・ローブが圧倒し、6ワークスが闘った05シーズンの総集編。ひょっとするとこんな豪華なWRCはこの年が最後になるかも…という意味でも是非買っておきたいです。

ツーリスト・トロフィー
ツーリスト・トロフィー

GTシリーズのスタッフが手がけたバイクゲーム。
残念ながら挙動再現はGTほどのリアリティとは言い難いですが、演出面での「本物感」は従来のバイクゲームとは一線を画しています。

RSII ~ライディング スピリッツ2 ~
RSII ~ライディング スピリッツ2 ~

現時点で、その挙動再現性に於いて最高峰のバイクゲーム。マシンラインナップは「TT」以上、チューンアップすればマシンの外観が変わるなど、バイク乗りのココロの「ツボ」を巧みに衝いたゲーム作りは「TT」も見習うべきだと思います。

セガラリー2006(初回プレス特典 復刻版PS2「セガラリー・チャンピオンシップ」同梱)
セガラリー2006(初回プレス特典 復刻版PS2「セガラリー・チャンピオンシップ」同梱)

「ラリーによく似た競技」を「セガラリーによく似たクルマ」で走るゲームです。
グラベルを全開でぶっ飛ばす快感はしっかり受け継がれていますので、その点ではおすすめです。

ライディングの科学
ライディングの科学

ワタシが知る限り唯一の「モーターサイクルの挙動を理論的に解説した解説書」
モーターサイクルゲームの挙動分析をする上での、ワタシのバイブルと言える逸品です。

クルマが先か?ヒコーキが先か?Mk.3
クルマが先か?ヒコーキが先か?Mk.3

岡部いさく氏の名著「クルマが先か?ヒコーキが先か?」の第3弾。
今回はちょっとマイナーな、フランスやオランダのメーカーや、日本のカワサキやYS-11も取り上げられています。

世界最速のインディアン ゴッド・オブ・スピード・エディション
世界最速のインディアン ゴッド・オブ・スピード・エディション

実話に基づいて映画化された、「スピードの神に魅せられたジジイ」バート・マンローのボンネヴィルチャレンジの映画。
こんなジジイになりたいもんです(笑)

Turn 8 ラグナセカの青い空
Turn 8 ラグナセカの青い空

「FASTER」のスタッフが再び結集。ラグナセカで行われたUSGPの模様を、ライダーの心理にまで踏み込んで描写したレース映画。
「FASTER」同様、レースの世界をのぞき見る教材として非常に秀逸な仕上がりです。

ユアン・マクレガー 大陸横断~バイクの旅
ユアン・マクレガー 大陸横断~バイクの旅

ユワン・マクレガーとチャーリー・ブアマンがロンドン発〜ニューヨーク着のユーラシア大陸横断ツーリングに挑んだドキュメンタリー。旅の準備段階から描かれていてドキュメンタリーとして非常に秀逸です。
これ見たらツーリングに行きたくなりますよ。

コリン マクレー ラリー
コリン マクレー ラリー

PSP版が先行発売された「コリン・マクレー・ラリー」の最新作。
ニッキー・グリストが読み上げるペースノートは現在存在するラリーゲーム中最もリアルかつ現実に即した内容で、これだけでもプレイする価値があります。
PSPの操作性の劣悪さ故に難易度は非常に高いですが。

ゴーストライダー5 BACK TO BASICS
ゴーストライダー5 BACK TO BASICS

ゴーストライダーが帰ってきた!
発売をさんざん待たせたという意味と、タイトル通りの「原点回帰」を果たしたという両方の意味で。
今回はまさに原点回帰の爆走を見せてくれています。

ユアン・マクレガー/大陸縦断~バイクの旅~
ユアン・マクレガー/大陸縦断~バイクの旅~

あの二人が再び旅に出ました。今度はスコットランド北端からアフリカ大陸縦断です。
「彼らは、回り道をしている」というナショジオのキャッチコピーは言い得て妙。